会社のファンは必要?どうすればファン獲得につながるの?

会社のファンは必要?どうすればファン獲得につながるの?

こんにちは。株式会社エンデルの小津です。今回は会社のファンは必要かということをテーマに記事を書いていきます。

会社のファンは必要なの?

 私は会社のファンは必要だと考えております。様々なサイトで会社のファンづくりが必要なことが語られていますが、中長期的な視点で考えると会社のファンを作り出すということはとても重要です。

 ではなぜ必要なのでしょうか。理由としては次のことが挙げられます。

  • ファンの口コミが商品の良い評価を広めてくれる。
  • その会社に対する信頼が継続的な購入につながる。

 その他にもいろいろなメリットがありますが私が大きなメリットとしてとらえているのはこの2点になります。

ファンの口コミが商品の良い評価を広めてくれる。

 会社のファンになる消費者はその企業に対し好感を抱いています。そのため評価の高い口コミを書き込む可能性が高いです。それはファン以外の消費者に商品やサービスの購入を促す一因になる可能性が高いです。消費者が商品・サービスを購入するまでの経路はこのようになります。

  • Attention(注目) 商品やサービスを知る段階
  • Interest(興味) 商品やサービスに興味を持つ段階
  • Serch(検索) 興味を持った商品やサービスについて検索する段階
  • Comparison(比較) 興味を持った商品やサービスについて比較をする段階
  • Examination(検討) 比較している商品やサービスを利用するかどうか検討する段階
  • Action(行動) 検討結果商品やサービスを決定し購入する段階
  • Share(共有) SNSなどで購入した商品やサービスの口コミやレビューを共有する段階

 上記の購買モデルの中で消費者はComparison(比較)やExamination(検討)の段階で口コミやレビューを参考にする消費者は多いです。

 「レビューを読んだことで、購入する商品を決定した経験」
(出典)GDPに現れないICTの社会的厚生への貢献に関する調査研究より

これは総務省平成28年版 情報通信白書から引用したグラフです。どの年代も8割以上の消費者がレビューを読んだことによって1回以上購入を決定していることがわかります。

 つまり口コミやレビューは多くの消費者のComparison(比較)やExamination(検討)の段階で大きな要因になりえることがわかるかと思います。

 また、会社のファンは口コミやレビューを書いてくれる割合がそうでない消費者と比べて高いです。そのため企業のファンによる口コミは新たな消費者に商品やサービスの購入を促す可能性が高いといえます。

その会社に対する信頼が継続的な購入につながる

 会社のファンは同じような商品やサービスを比較検討する際にファンである会社のものを選ぶ傾向があります。マッサージ店を例に考えてみましょう。

 佐藤さんという方がいるとします。佐藤さんの家の近くにには30分3000円でマッサージをしてくれるAというお店と30分4500円のBというお店があります。佐藤さんは以前Aというお店に通っていました。しかし一向に体の調子が良くなりませんでした。そこで隣のBというお店で施術を受けたところ腰の調子がよくなり、店員の接客が良かったこともあってずっとBというお店に通っています。

 この場合佐藤さんは引き続きBというお店に通い続けるでしょう。理由はそのお店を信頼してファンになってくれているからです。

 このように会社のファンになってくれた消費者は多少の値段が高かったとしても信頼している会社の商品やサービスを継続して購入し続ける可能性が高いと考えられます。

会社のファンを作るにはどうすればいいの?

 会社のファンを作るにはファンになってほしいターゲットに対して正確な情報をターゲット目線で常に発信し続けることが重要だと私は思います。現在弊社ではYoutubeコンサルティングのほかに不動産賃貸業を営んでいるのですが、そこで実際に私が体験した事例をもとにお話ししていきます。

  • 不動産営業Aさんの場合
  • 運送業者Bさんの場合

事例1 不動産営業Aさんの場合

 以前私は投資用物件の購入を考えておりネットで情報収集をしている時期がありました。そこで3つほど候補が上がり物件のそれぞれ現地調査をすることにしました。その一つで担当してもらったのが某大手不動産業者のAさんでした。彼はその会社で勤続15年以上の物腰柔らかい男性の営業でした。

 私は当時投資用物件を購入すること自体が初めてでしたので現地調査も初めてでした。いろいろと準備をして現地調査に向かおうとしたのですが、1時間前に申し込みが入ってしまったとのことで現地調査に向かう前にその話は流れてしまいました。

 私が連絡をもらったのは外出してしまった後だったので他の物件の話も直接聞きたいと話すと快諾してくれました。それだけでなく現地調査でのポイントや、現在の投資物件の概況などを話していただき、親身になっていろいろと話していただきました。

 その後も私の方は条件の合う物件が中々見つからず、ずるずると他の不動産屋も含めて探していたのですが継続的に連絡をくれた営業はその人だけでした。

 この不動産業者のAさんは私という初心者に対してその目線で継続的に情報を送ってくれた唯一の方でした。こういったこともあり、やはり他の不動産業者よりもこのAさんから物件を買いたいと思っており、今もやり取りをさせていただいているような状況です。

事例2 運送業者Bさんの場合

 私が持っている賃貸物件に共用の宅配ボックスを設置しようと考え、実際に使えるかどうかの確認を各運送業者に問い合わせていた時の話です。その共用の宅配ボックスは特殊事情があったのですが結果的にどの運送業者も問題なく宅配ボックスは使えるとのことでした。そこで印象に残ったのはタイトルにあるBさんの業者でした。端的に言うととても親切に気の回らない部分まで教えてくれたのです。

 Bさんとのやり取りは普通に始まったのですが、こちらが宅配ボックスを設置すること自体初めてという話をすると、以前にBさんの会社であった宅配ボックスによるトラブル事例やそれを踏まえた注意点といったことを細かく教えてくださいました。

 今ではそのトラブル事例を参考に宅配ボックスを設置しているような状況です。

 賃貸物件の管理をしている私の立場から見て気づかない部分を気づかせてくれたBさんにはとても感謝してますし、そういったトラブルを未然に防ぎ荷物をお客様にしっかりと届けたいという誠意も感じられました。こういったこともあり宅配便を送るときはいつもBさんのいる業者を使っています。

事例1,2ともに話が少しずれてしまいましたが、消費者目線で正確な情報を発信してくれることがファンの獲得につながることは何となくお判りいただけたのではないでしょうか。

まとめ

 ファンは会社にとっての財産です。ファンの獲得は売上を中長期的に上げていく重要な要素になりえます。また様々な商品やサービスがある現状で他社と差別化を図るためにも重要な要素です。是非会社のファンづくりというテーマで一度考えていただけますと幸いです。

 弊社ではYoutubeのコンサルティングを通じ、会社のファンづくりというポイントにも着目しております。是非ご興味ございましたら無料でご相談させていただいてますのでお問い合わせいただけますと幸いです。