Youtubeを始めよう!3H戦略とは?

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Youtubeを始めよう!3H戦略とは?
こんにちは。株式会社エンデルの小津です。今まで様々なYoutubeの有用性に関しての記事を書かせていただきましたが、今回はどういった動画を作ればいいのかという内容の記事になります。
3Hとは「HERO」「HUB」「HELP」の頭文字をとったキーワードとなり、動画の内容を指します。これらの内容に沿った動画を組み合わせることでより効果的なYoutubeチャンネル運用が可能となります。
この3H戦略とは2014年にGoogleがその考え方を広めた戦略となり、Youtubeの分析結果より出たマーケティング手法です。
3H戦略って何?
3H戦略の3Hとは「HERO」「HUB」「HELP」の頭文字です。GoogleがYoutubeでユーザーが視聴している動画の傾向を分析し視聴者が好む動画を3つのカテゴリーに分けたものが3Hです。
現代ではWEBサービスが普及し消費者が知りたい内容を各々のタイミングで検索するようになり、その結果消費者同士が情報の良し悪しを議論する結果となりました。
こういった背景から発信するコンテンツは消費者が興味を持ち、価値あるものでなければならなくなりました。このため消費者の行動原理を理解するためコンテンツを整理したものが3H戦略です。これをうまく利用している企業としてスポーツブランドのアシックスを例にどんな動画なのか見ていこうと思います。
アシックスの「HERO」動画とは?
まず「HERO」動画とは多くの人が興味を持つ人間の普遍的な欲求を刺激する動画のことです。より多くの見込み顧客を集めることが目的の動画で面白い、感動するような動画のことを指します。
アシックスが出している動画の例として、東京オリンピック・パラリンピックに出場した選手が出演する「私たちはTEAMだ。| TEAM RED | ASICS」があります。
この動画は当時話題のオリンピック・パラリンピックに出場したスポンサード選手が出演する動画なのですが、「私たちはチームだ」というスローガンのもと選手以外にも様々な人が出演しています。
漁師の方や子供も出ているのでついつい親身になって日本頑張れ!と応援したくなるような動画ですよね。
このように幅広い人々に共感してもらい認知・共有してもらえる動画を「HERO」動画といいます。
アシックスの「HUB」動画
「HUB」動画とはブランドが対象とする消費者が身近に感じる世界観や価値観を意識した動画のことです。この動画により見込み顧客と長期的につながりを持つことができます。
今でこそ「オニツカタイガー」といったファッショナブル路線も展開しているアシックスですが、もともとスポーツブランドとしてどちらかというとファッション性よりも機能性を重視したスポーツブランドでした。
この動画は EVORIDE ORPHEという新作ランニングシューズのCMなのですが、普通のランニングシューズと違い走り方をデータ化し調整箇所を見える化できるというランニングシューズです。
アシックスの製品は技術が高く性能がいいというイメージや、この靴を履けば速く走れるんじゃないかといった期待を伝える動画になっています。
アシックスの「HELP」動画
「HELP」動画とは顧客の疑問や不安に答える動画です。疑問や不安に答えることで信用につながっていきますし、今後の商品・サービスの改善にもつなげられます。
この動画は正しいシューズの履き方、選び方を開設した動画です。普段履いている靴だと大体大きさとデザインのみで購入を決めてしまうかと思いますが、スポーツをする人にとっては履きやすさというのも重視したいポイントです。そこでこの動画は動き回る靴だからこそどういう部分に着目して靴を選べばいいのかといったことを解決してくれる動画となっています。
3H戦略による動画の組み合わせ方
通常3Hの動画は下図のように再生されていきます。

「HERO」動画で顧客を集め、「HUB」動画で顧客をつなぎ商品・サービスを認知してもらい購入へ、「HELP」で購入後の不安や疑問点を解消する。といった流れが通常です。
しかし近年Youtubeは暇な時間を潰すためのコンテンツとしてだけではなく、検索エンジンとして使われることが多くなっています。なぜなら長い文章を読むよりも動画で見た方が早くてわかりやすいからです。
そのため長期に渡って商品・サービスの購入につなげるためには3Hを双方向に作用させなければなりません。下図のイメージを元に説明していきます。

例えばジョギングを始めようと思っており、スニーカーを購入したいとします。過去にスニーカー選びに失敗したことがあり、今回は値段が高くても自分に合ったものを購入したいと考えています。そのためスニーカーの選び方をYoutubeで検索しました。すると先ほど載せたアシックスの動画がヒットしたのでそれを参考にすることにしました。これによってアシックスのスニーカーを実際の販売店で購入しました。
この一連のストーリーでは入口が「HELP」動画となります。ですがそこで靴の履き方に使われているスニーカーが実は「HUB」 動画で取り上げた EVORIDE ORPHE だったとします。この人からしたら最近のスニーカーにはこんな機能も搭載されているんだと感心して興味を持つはずです。興味があれば EVORIDE ORPHE について調べてその動画も見るはずです。今回はスニーカーの購入は実際の店舗で行っていますが、こうなってしまえば正しいスニーカーの履き方を EVORIDE ORPHE で試したくなりますよね。
このように「HELP」と「HUB」を行き来して購入につなげるということはとても大事です。
また「HERO」と「HUB」ももちろんそうです。「HERO」動画で出演する有名な選手が実際に使っている靴が動画に映れば気になりますし、気になったら「HUB」動画の靴紹介動画を見るはずです。
このようにカスタマージャーニー(顧客が商品・サービスを購入するまでの行動)を考え、それに対しどのタイミングでどんな動画を見てもらうのかといったことを考えることが重要です。
まとめ
今回は動画マーケティングの基本的な考え方ということで3H戦略をご紹介しました。ですが先ほどもお話しした通り、単に3Hに沿った動画を作るだけではなくそれらを組み合わせるということがとても重要です。
3H戦略を元に自社に合った組み合わせ方を考え実行するということが重要です。
弊社ではそういったYoutube動画の組み合わせ方なども含めてコンサルティングさせていただいております。是非ご興味ございましたらご相談無料ですのでご連絡いただければと思います。
参照 https://marketing-base.jp/hot/6611
https://studioamu.jp/video-production/video-marketing/googles-3h-strategy/