ブランディングとは何?ブランディングを始める前に知ってほしい構成要素!
目次
ブランディングとは何?中小企業だからこそブランディングを始めよう!
こんにちは。株式会社エンデルの小津です。今回は企業のブランディングの構成要素について解説していきたいと思います。以前Youtubeを使ったブランディングに関する記事を書かせていただきましたが今回はブランディングを構成する要素について解説していきたいと思います。次回は具体的なブランディングのやり方を解説していく予定ですので是非続けてお読みいただけると幸いです。
中小企業でなぜブランディングが必要?ブランディングのメリット3つ!
- 価格競争を回避できる
- 価格を自由に決められる
- 安定した売り上げにつながる
売り上げ的な部分のみですが、これらがブランディングのメリットになります。
1.価格競争を回避できる
消費者(以下ユーザー)はより安くて高品質の商品・サービスを求めています。そのため相場よりも安く相場と同じ品質の商品・サービスがあればそちらを購入します。この場合安い商品の方が売れ行きが良くなりますので自社の商品も粗利を削って価格を下げ、購入してもらおうとします。そうして価格競争はおきます。
一方で、価格競争には巻き込まれないけれども同様の商品・サービスもあります。それらが購入される理由は何かしらの付加価値があるからです。
その一つがブランド価値です。例えば防水性のあるジャケットを買うとします。スポーツショップで8,000円でどこのブランドかわからないジャケットと10,000円の有名ブランドのジャケットがあったら10,000円のジャケットを選ぶはずです。
なぜならユーザーとしては有名ブランドの方が信頼がおけるからです。この場合ブランドに対する信頼というものが金額の差2,000円を上回ったといえます。
このようにブランドに価値が生まれていれば価格競争を回避することが可能です。
2.価格を自由に決められる
ユーザーはブランドに対して価値を感じています。そしてその価値というのはブランドに対する自己実現や信頼、満足感といったものが考えられます。このような価値を感じている為価格を自由に決定することが可能です。
例えばパーカーを例に考えてみます。
ユニクロで長袖のパーカーは3,990円(税込み)です(参照:スウェットプルパーカ(長袖))一方で以前から流行っているSupremeというブランドのパーカーはその数倍の値段です。


大きな違いはSupuremeというブランドのロゴが入っているかどうかかと思います。このSupuremeというブランドはアメリカ発祥のファッションブランドで若い世代を中心に流行しているストリートファッション系のブランドです。
今回のSuperemeの中古パーカーということで一概に比較はできませんが、現実としてこの値段がついています。
金額が高騰している理由としてはSupremeの希少性といわれています。生産数が少ない為手に入りずらいのですが有名人が着用しており人気のブランドということで価格が高くなっているといわれています。
ユーザーはプレミア感とファッション性などといった要素を加味してこの金額でも購入しようと考えているのです。
おそらく原価はどちらのパーカーもそんなに変わらないと思いますが、Supremeが持つブランド価値が成せた結果ともいえるでしょう。
3.安定した売り上げにつながる
ユーザーは常に商品・サービスを選択しています。ですがブランディングに成功すればその第一候補としてユーザーが好きなブランドを選びます。
なぜなら先ほどの1.2.から分かる通りブランドに対して信頼や満足感など他の商品・サービスにはない付加価値を見出しているからです。
そのため、ブランディングは安定した売り上げにつながります。
ブランドエクイティって何?構成要素5つを簡単に解説!
現在ではブランドは資産と考えられています。その考え方をブランドエクイティといいますが、それを構成する5つの要素を簡単に解説していこうと思います。先ほどブランディングの効果を3つほど上げさせていただきましたが、それがなぜ起こりえるのかというのもブランドエクイティの構成要素をお読みいただければお判りいただけるかと思います。
- ブランド認知
- ブランド連想
- 知覚品質
- ブランドロイヤリティ
- その他の資産
構成要素①ブランド認知とは
簡単に言えばそのブランドがどれだけ知られていてどのように知られているかということです。
例えば同じ価格のスニーカーが2つあったとして見たことがないロゴのスニーカーと有名なスポーツブランドのロゴが入ったスニーカーがあればユーザーは有名なスポーツブランドのロゴが入ったスニーカーを選ぶかと思います。
なぜなら知らないブランドよりも知っているブランドの方がなじみがありますし安心して購入できるからです。また、ユーザーがそのブランドのことを好きであればさらに手に取ってもらいやすくなります。
構成要素②ブランド連想とは
そのブランドに対して連想するすべてのものを指します。
先ほどと同様にスニーカーで考えてみます。ユーザーはスニーカーを購入するときにそのブランドに対して様々なことを連想します。機能性やデザインもさることながらスポンサードしているスポーツ選手やその企業が行っている様々な活動を連想します。
この連想がポジティブなものであればあるほどユーザーが購入する確率は上がります。
構成要素③知覚品質とは
ユーザーが知覚できる商品・サービスの品質や他商品との優位性のことを指します。
例えばスニーカーを例に考えてみます。ランニングの為にスニーカーを購入したいと考えている場合、次のような要素を総合的に判断して購入を決定します。
・機能性
・デザイン性
・耐久性
・自分の足に合っているかどうか
そのため、今まで足に合わなかったり、すぐに壊れた経験があったりしたブランドは選択しないといったことが知覚品質になります。
構成要素④ブランドロイヤリティ
ユーザーが特定のブランドに対して持つポジティブな価値観のことです。ユーザーが持つブランドロイヤリティが高ければ同じような商品がたくさんあってもそのブランドのものだけを繰り返し購入します。
スニーカーに例えるとナイキのスニーカーをいつも愛用しているから、ナイキのスニーカーを繰り返し購入し続けるといったものになります。
構成要素⑤その他の資産
ブランド以外の知的所有権のある無形資産(特許、商標など)や取引先との強固な関係性などを指します(参照:ブランド資産とは|ブランドエクイティピラミッドの要素を図解解説)。
まとめ
企業のブランディングは今や必要不可欠なマーケティング戦略の一つとなっています。その理由は様々な商品が安い金額で購入できるからです。
自由競争の社会ですので、相場に合わせて商品・サービスを出したが赤字になったり、相場を崩すような新規参入があった場合、ブランディングを行っていなければユーザーは安い方の商品・サービスを選択するでしょう。
そのため企業のブランディングはとても重要になってきています。
ブランディングを行うにはブランドがどのように成り立っているのかを理解しなければなりません。そしてブランドとして成立させるために取捨選択を行わなければブランディングはできません。
次回はブランディングを行う前の下準備について解説していきます。
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