ブランディングを実際に始めよう!Youtubeをブランディングに活かす!

ブランディングを始めよう!

 こんにちは。株式会社エンデルの小津です。今回は前回に引き続きブランディングに関する内容の記事となります。前回は情報収集と分析ということでしたが、今回はブランディングをYoutubeで実践するという内容の記事になります。

ブランドアイデンティティーについて考えてみる!

 ブランドアイデンティティーとはブランドがユーザーにとってどんなふうに受け取ってもらいたいのかを言語化し示すものです。

 これを行うことによりブランディング活動に一貫性を持たせ、ブランドの構築を行うことができます。そしてブランドアイデンティティーは社会的目標を掲げることが重要になってきています。

 理由はSNSなどの発達から消費者(以下ユーザー)一人一人が発信力をもっており、極端な利益追求の考えは反発を呼ぶ可能性が高いですためです。そのため、なく「より良い社会・ライフスタイル」の実現を目標にしたブランドアイデンティティーを示すことが重要になります。

 他の会社と比べて何に強みがあり市場でどのような立ち位置にいるのかを明確にし、ユーザーと会社との目標で重なる部分を掲げ、それに対しブランディングを実行するということが重要です。

Youtubeでブランディングを行う

 Youtubeで動画をアップロードする際に重要なのが一貫性がある動画を多数アップロードすることです。そのためには先ほどのブランドアイデンティティーをしっかりと作りこむことが重要です。

 次にYoutubeの特徴である動画のメリットですがイメージの訴求に向いているということがあります。これを最大限に生かすためにはブランドによってユーザーに与えられる価値を洗い出してみましょう。

 考えられる価値として以下のものが挙げられます。

参照 
羽田康祐 k_bird 他; O.SASAKI; M.MIZUTAMARI; T.NAKANO; T.UMENO; J.SEKIGUCHI; R.MURATA; M.HIRAMATSU.
ブランディングの教科書: ブランド戦略の理論と実践がこれ一冊でわかる

 これらを動画で表現するとどのような形になるでしょうか。

 例えばブランドによる実利のグループに入る価値を伝えるのであればHELP動画に分類される動画が相性良いのではないかと考えられます。

 次にブランドによる情緒のグループではHERO動画に分類される動画が相性良いのではと考えられます。

 最後にブランドが象徴する価値観 のグループではHUB動画が相性がいいと考えられます。

では具体的にどのような動画をアップロードすればいいでしょうか。スケジュール手帳を例に考えていこうと思います。

ブランドによる実利をHELP動画にする

 HELP動画とはノウハウ動画やハウツー動画といったユーザーの疑問や不安に答える動画を指します。スケジュール帳を例に考えてみます。

 ユーザーはスケジュール帳を使っているときにどんな疑問や不安を覚えるでしょうか?例えばユーザーからみて必要なのかわからない罫線があったとします。スケジュール帳を作っている会社であれば何かしらの意図があってそれを入れているのでしょうからうまく利用できればユーザーは更にその商品・サービスに対して価値を感じるでしょうし、継続した購入につながる可能性が高まります。 

 ただ単に買ってもらえたらすぐ使えるだろうでなく、ユーザー目線から見て商品・サービスの一歩踏み込んだ利用方法を提案する動画をアップロードすることで商品・サービスに価値を感じ、そのブランドが使い勝手がいいとユーザーに感じてもらうことができるのではないでしょうか。

ブランドによる情緒をHERO動画にする

 HERO動画とは多くの人が興味を持つ人間の普遍的な欲求を刺激する動画のことです。より多くの見込み顧客を集めることが目的の動画で面白い、感動するような動画のことを指します。

 人間は今よりもより良い生活をしたいと考えている生き物です。そのため商品・サービスの見た目やそれだけが持つ質感や使用感が今使っている商品・サービスと比べて魅力的であればより魅力的なものを欲します。

 スケジュール帳を例に考えてみます。もし自社の作っていいるスケジュール帳が他社と比べカラーバリエーションが多いという特徴があるようであればそれを全面に押し出し、ユーザーが様々な場面で使用しているところを想像できるプロ―モーションビデオを作り実際の使用感を連想させるという動画もいいかもしれません。

 ブランドの個性やデザインを全面に押し出すことで普遍的な欲求を刺激し多くの見込み客に認知してもらうということではHERO動画の相性はいいといえます。

ブランドが象徴する価値観をHUB動画にする

 HUB動画とはブランドが対象とする消費者が身近に感じる世界観や価値観を意識した動画のことです。つまりブランドアイデンティティーを打ち出しそのブランドについてより深く知ってもらうことを意識した動画をアップロードすべきかと思います。

 スケジュール帳で例えるなら、その会社の目標に対してどのような製品だからその商品・サービスが生まれたのかといったことをドキュメンタリーにして動画にするといったことが考えられます。

 人間には知識欲があります。そのため好きになった商品・サービスについて知りたいという欲があります。環境に配慮した会社が作ったスケジュール帳であれば会社のブランドアイデンティティーと併せて工場の様子や元の原料の説明などをして環境に配慮していることを知ってもらうことでその会社の価値観を伝えることができます。

 これによりユーザーと価値観を共有しすることができるのでブランディングを行う手法としてもとても良いのではないかと考えられます。

まとめ

 今回はYoutubeを使った具体的なブランディングの方法ということで書いてきました。スケジュール帳を例に書いてきましたが、是非皆さんの商品・サービスに置き換えて考えてみていただけたらと思います。

 また、ブランディングを戦略的に行うにはブランドアイデンティティーが必要になってきます。なぜならブランディングを行う上で重要な要素の一つが一貫性だからです。一貫性を保つために会社とユーザーとの間で折り合いがつく目標を立て、ブランドアイデンティティーを策定しブランディングに取り組んでいただけますと幸いです。

 弊社の方ではYoutube運用に関してお手伝いさせていただいておりますので是非ご興味ございましたら下記お問い合わせよりご連絡いただけますと幸いです。

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参考図書:ブランディングの教科書 著 羽田 康祐