介護士の求人募集に応募が来ない!でもコストもかけたくない!そんな企業にやってほしいたった1つの事!

 こんにちは。株式会社エンデルの小津です。先日介護に関する講座を受講したのですが、是非介護関連の会社を経営されている経営者様、採用のご担当者様に聞いてほしいことがありましたので記事にしてみました。

 実際に私もキャリアコンサルタントということで介護士の方の転職のお手伝いをしたことがありますし、介護士からキャリアチェンジをしたいという方のお手伝いをしたことがあります。

 その経験を基に採用を考える際にまずやってほしいたった1つの事ということでお話させていただきます。

絶対にやってほしいことは"オウンドメディアの充実"です!!

 オウンドメディアとは自社が運営し情報発信のできるメディアです。詳しくは「オウンドメディアマーケティングって何?コストをかけず販促を!」という記事をお読みいただければと思います。

 ではなぜオウンドメディアの充実がやってほしいことなのか。具体的に充実とは何かを現状を整理したうえで書いていこうと思います。

介護業界の人材に関する現状とは?

 まず、現状の整理ということでまとめていきます。皆さんの方がよく理解しているかと思いますが、とても重要な部分ですので書いていきます。

現状①事業者視点で見る過不足感

皆様も知っての通り現状として介護業界は人材不足となっています。下記グラフをご覧いただければと思います。

参照: 事業所調査「事業所における介護労働実態調査 結果報告書」

 このグラフは介護事業所におけるアンケートデータを基に作成されたグラフです。全体で見た場合約6割の事業所が不足感を感じていることがわかります。そして、現場に一番接している介護職員、訪問看護員が頭一つ抜けて不足していることがお判りになるかと思います。次に不足している理由として9割弱の事業所が採用が困難であるということを理由としています。採用が困難である理由は以下の通りです。

参照: 事業所調査「事業所における介護労働実態調査 結果報告書」

 日本全体としての介護業界の過不足感はお判りいただけたでしょうか。

現状②事業者視点で見る定着率

 人材が不足しているということは先ほどわかりましたが、一方で定着率はどうでしょうか。下記グラフをご覧ください。

参照: 事業所調査「事業所における介護労働実態調査 結果報告書」

 定着率は低くないとしている事業所が全体で見た場合7割を超えています。実際介護業界全体の離職率と他職種全体の離職率を比べてみると、介護業界の離職率は14.9%(令和2年度 参考:事業所における介護労働実態調査)で全体としては14.2%(令和2年度 参考:令和2年雇用動向調査結果の概況)となっています。介護業界は離職率が高いと思われがちですが、平均で見た場合離職率はそれほど変わらないことがお判りいただけたでしょうか。

現状③ 従業員視点で見る介護職を選んだ理由

 

参考:介護労働者の就業形態と就業意識調査

 この結果を見てみると、どちらかというとサービスを利用するお年寄りの為にや、社会貢献といった公共性が高く、お客様視点での意見が多いようです。

 一方で、全業種を見た場合はどうなのでしょうか。次のデータは20代、30代のビジネスパーソン1000人に聞いたデータということで一概に比較はできませんが参考ということでご覧いただけたらと思います。

参照:働く理由ランキング

 これを基に考えてみると、介護業界で働く方々はお客様や社会貢献といった公共的な目標の為に働いているのに対し、全体としては自分自身の為に働いているという方が多いということがわかります。

 実際に私がキャリアコンサルタントをしていた時にも相談いただく転職条件がお金でした。

現状のまとめ

 介護業界で働く従業員はやはり不足しているようです。一方で、離職率は他業界も含めた平均とあまり変わらず、といったところでした。他業界と介護業界の大きな相違点は働くことに対する価値観の違いという可能性が高いことがわかりました。

どうすればこの問題を解決できるのか?

 私個人では2つの方法があると思います。

  1. 外国人人材の採用
  2. 日本人の人材に対してオウンドメディアを通した広告宣伝

 正直に言いますが即効性が高いのは1の外国人人材の採用です。これだと事業所ごとの問題は比較的すぐに解決できますし、何よりコストがとても低いです。日本で働きたいという外国人労働者はとても多いですし、国によっては送り出し機関というものもあったりします。

 ですが実際にサービスを受ける側であるお年寄りの観点から行くと外国人に介護されるということに不安に感じられてしまうということもあるかとは思います。

 その場合、日本人の人材に対してのオウンドメディアを通じて上手に広告宣伝をしていくことが重要だと考えます。

日本人人材の採用にオウンドメディアを充実させた方がいい理由

 オウンドメディアを充実させた方がいい理由は自社の魅力を伝えられることができることです。

 特に看護業界の場合、やりがいや社会的貢献性を重視している人が従事している業界です。そういった方々に対して、自社がどのような理念のもとどのような社会実現をしたいと考えているのか、業務内容や仕事風景といった現場の雰囲気を伝えられる情報を提供することが有効だと考えられます。

 また、オウンドメディアを充実させる場合には必ずターゲットとなる求職者を明確にし、そのターゲットが興味関心を持つ内容にすることが大切です。

 今回の場合であれば先ほど述べたような社会貢献性や業務内容といった内容を重視した情報提供をするべきかと思います。

まとめ

 今回は介護業界の現状と介護業界の求人募集を増やす方法についてお話ししました。他の業界と違う人材層が働いているからこそその方々に向けたオウンドメディアの活用が求人募集には有効です。特に40代以下の応募を増やすためにはネットメディアを活用することが必須といっても過言ではありません。なぜなら40代以下の方々の基本的な情報収集方法はインターネットだからです。

 「求人サイトに求人掲載したけど応募が来ない!それ求人サイトの運用間違ってませんか?求人サイトを上手に利用するコツをご紹介!」も併せてお読みいただければわかりやすいかと思います。

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