介護士を募集したいけど募集が集まらない。オウンドメディアを活用する際に気を付けてほしい3つの事!

 こんにちは。株式会社エンデルの小津です。今回は前回に引き続き介護士の採用を行う際に気を付けてほしいこと3選ということでお話していければと思います。

 介護業界で働く方々は前回の記事でお話しした通り、一般的な求職者と価値観が違う可能性が高いと考えられます。その為、オウンドメディアを通じた情報提供が他業種よりも重要である可能性が高いです。今回ご紹介する方法は有料のサービスを利用するというものではなく、自社で対応可能なものをまとめましたので最後までお読みいただけると幸いです。

オウンドメディアを活用する際に気を付けてほしい3つの事!

 前回介護士の採用にはオウンドメディアの内容を充実させた方が良いということで書かせていただきました。詳しくは前回の「介護士の求人募集に応募が来ない!でもコストもかけたくない!そんな企業にやってほしいたった1つの事!」をお読みいただければと思います。

 今回は具体的に充実とは何なのかということで記事を書かせていただきます。早速ではありますが3つのことが下記になります。

  • ターゲティング
  • 媒体選定
  • カスタマージャーニーマップ作成

 

介護業界の人材を採用する際のターゲティングとは?

 まず、採用したいと思う人材のターゲットを明確にし、ペルソナを作成することは重要です。なぜならペルソナを作成することでターゲットとなる求職者が何に悩み、どのようなポイントで転職を考えるのかということが見えてくるからです。特に、一般的な業界とは違い介護業界で働く方々は転職の際に重要視する内容が違う点もあったりします。例えば入社のきっかけになった点などです。介護業界以外の求職者がお金を重視しているのに対し、介護業界ではやりがいや社会的意義を重視している方が多い業界と考えられます。

 そのため自社内で働く従業員に意見を仰ぎ、より現実に存在しそうなペルソナを作成することが重要です。

介護士を採用する際に利用する媒体選定方法とは?

 まず媒体というのは求人を掲載するサイトや広告塔を指します。わかりやすいのがリクナビやマイナビといったインターネットをメインとした求人サイトや、タウンワークといった紙媒体等です。

 媒体を選定するにはまずターゲットとなるペルソナを作成することから始まります。なぜなら年代によって特性が違いますし、雇いたいと考えているターゲットの持つスキルによっても掲載する媒体は違ってきます。

 例えば30代の方を雇いたいと考えた場合、タウンワークといった紙の媒体に求人を掲載するよりインターネットをメインとした求人媒体を使った方が効果が高い可能性があります。また、未経験でも年齢が若ければという条件であればハイクラス転職に特化した求人媒体ではなく、若手に特化した求人媒体に求人を掲載するべきです。

 このように年代や性別、スキルといった特性を踏まえ求人を掲載する媒体を選定するということが重要です。

カスタマージャーニーマップを作成する

 カスタマージャーニーマップとはユーザーが商品・サービスを購入したいと考えるタイミングから購入、その直後までの流れを表にしたものです。これを作ることにより、ターゲットとなるペルソナがどのよな心情でどのような行動を起こすのかということがわかります。詳しい作成方法に関しては以前の「Youtubeを使って潜在顧客を見込み客へ!集客を自社のチャンネルで行う方法とは?」をお読みいただければと思います。

 カスタマージャーニーマップを作成することでどのような情報をどこで収集するのかがわかります。

具体的に一連の流れを行ってみる

 具体的に一連の流れをやっていこうと思います。今回出す例はSさんという方で私が実際にキャリアコンサルタントをしていた時に担当していた方を基に作成したペルソナです。

実際にペルソナを作ってみましょう

 実際にペルソナを作ってみましょう。今回何故以前担当した方を参考にしたかというと、より具体的で現実にいそうな方のペルソナを作らなければ意味がないからです。なぜならそのペルソナに近しい求職者に入職してもらうということが目標だからです。

 補記しますと、この方はインターネットの会社のランディングページから登録が来て数回面談させていただいた方です。

 私にいの一番に相談してきたのが、給料と仕事の内容が釣り合わないという内容でした。ですが、介護という職種にはやりがいも感じており、いい条件があればキャリアアップまたはキャリアチェンジどちらでもいいから転職したいという方でした。

 

ペルソナSさんに情報を届けるためのメディアを考えてみましょう

 Sさんの簡単なペルソナを作りましたが、次はどのようなメディアを使えばSさんに情報が届くのかを考えましょう。

 20代前半ということはおそらくスマートフォンを持っていて、情報収集にもスマートフォンを利用する可能性が高いと考えられます。

 また、アニメが好きということであればアニメに関するサブスクリプションやYoutube、Twitterを行っている可能性が高いと考えられます。Facebookに関しては余暇時間を自分の趣味に充てている可能性が高く、積極的な動きをとるというよりもそこまで転職に熱意はなさそうなのでやっている可能性は低そうです。

 そうなると、YoutubeやTwitterといったSNSで情報収集をしつつ、求人媒体にも登録をしていそうということがわかります。

 次に求人媒体に関しては、未経験でも就業可能や介護業界でのキャリアアップを考えている可能性が高そうです。そのため、特定の業種に特化した求人媒体よりも一般的で多くのユーザーを持つ求人媒体を使う可能性が高いことが考えられます。

 一方で求人媒体に掲載をするためにはSさんが魅力的に思うような給与を提示することは難しそうです。それであれば働き方や理念、会社の雰囲気といった給与以外の部分を押していった方がよさそうということがわかるかと思います。

カスタマージャーニーマップを作成してみましょう

 実際にカスタマージャーニーマップを作成してみました。

 応募の前後段階では期待と不安が入り混じる状況になり、各段階でのタッチポイントはそれぞれで少しずつ変わってきます。これは欲しい情報の質が変わってきているからです。

 特に介護業界ではやりがいという部分と社会貢献性を重視して転職する方が多い業界です。その場合、オウンドメディア、Youtubeで最大限情報を提供し、やりがい社会貢献性という部分で魅力的に思ってもらう必要があります。

オウンドメディアの充実とは?

 会社の強みを全面に押し出し、魅力的に思ってもらえる情報提供を心掛けるということです。一番わかりやすいのがYoutubeです。

 介護職員の方が不安・不満・やりがいと考えていることは何でしょうか。

労働者調査「介護労働者の就業実態と就業意識調査 結果報告書」(pdf)
令和2年度「介護労働実態調査」結果の概要について(pdf)

 上記二つのグラフは公益財団法人介護労働安定センターによって行われた「令和2年度 介護労働実態調査結果について」という調査の一部を抜粋したものです。

 現在の上の図は現在の職場に入職しようと思った理由となり、不安や悩みは下のグラフになります。つまり上記の理由を満たしており、不安を解消させるような情報を提供することが募集に結び付く可能性が高そうです。

 そして、それらの情報提供には文字や画像だけではなく動画での情報提供が効果的です。なぜなら文字や画像と比べ、伝えられる情報量が多いからです。

 例えば法人の就職理由で3位と4位に上がっている「やりたい職種・仕事内容だから」「働きがいのある仕事内容だから」というものがあります。これらを自社のサイトで文字と画像を使って説明するよりも、実際に働いている職員の姿を動画にして移した方が雰囲気も伝わりますし、情報が相違なく伝わることが想像できるのではないでしょうか。

 また、不安に思っていることに関してはそれを貴社でどのような取り組みを行っているのかということを発信すれば文字や画像で伝えるよりも安心感が増します。

 このように求職者が何をきっかけに入職したのか、どのような不安を抱えているのかを明確にし、それを解決するような情報提供をするということが重要です。また、動画というコンテンツを有効に使うということも他社と差別化を図る上では有効な手段であるということも考えられます。

まとめ

 今回は介護士募集に焦点を当ててオウンドメディアを活用する際に注意する点を3つ解説してきました。ターゲティングや媒体選定、カスタマージャーニーマップ作成とこの3つを行うことはコスト削減にもつながりやすくなりますし、求職者の応募につながります。是非何かの媒体に求人を掲載や紹介会社を利用する前に実践していただければと思います。

 また、文字や画像だけでなく動画も有効利用していただくことも大変有効です。ですのでそちらも実践していただければ幸いです。

 弊社では貴社に合ったYoutube運用をご提案させていただいております。具体的なサービス内容はコチラをご覧ください。

 また、Youtube運用に役に立つ記事を毎週火曜日・金曜日16時に更新しておりますので是非チェックいただければと思います。→ニュース

 お問い合わせいただきましたら、無料の資料のご送付ご相談等承らせていただいております。是非下記よりご連絡お待ちしております。